BLACK MOONの後にはSMIF'N'WESSUN、JERUの後にはAFU-RA、
RAEKWONの後には、そう“GHOSTFACE KILLER”。
いわゆる
芋づる式リリースがHIP HOPでは基本ですが、その中でも最大
の芋づる具合がWU-TANG CLANでしたね。とにかく出るわ出るわで。
その中でも皆に遅れてデビューしたGHOSTFACEですが、B-BOY人気
を一番長く保っていて、今でも気になる存在です。
結構衝撃だったSOLO一作目は、SOUNDTRACKよりのCUT
BASS LINEのみのINTROに、RAEKWONのRAPが乗る出だしが最高。
主役待たずしてお腹いっぱいになります。RAEKWONのALBUMで、ほぼ
全編に亘って熱いFLOWをぶちかましてくれていただけに、彼に対する期待
は相当なものでした。で、コレ。曲も最高、RHYMEもばっちりで、
高田純二の
登場シーン並みに期待に答えてくれました。60歳になってもあのぶっ飛ばし
具合、
ILLを通り越してSICKですね。
PVも話題になったPROMO ONLY CUT
FLOOR狂乱のCLUB HIT!この頃からUS盤の正規SINGLEが出なくなり
始め、
PROMO探しに体力と神経をすり減らされる日々が続きました。
ALBUMを売りたいが為の戦略と、利益の取りにくいVINYL市場への投資縮小
を理由に行われたものと考えますが、そんな事は知ったこっちゃないB-BOY達
が、PROMO盤を手に入れる為“
80年代の伊勢丹の初売り”並みの暴徒と化した
のはご存知の通り。
曲が何なのか全くわかりませんよね。“DAYTONA 500”です。RZAが珍しく、
STRAIGHTなネタ使いを見せたCLASSIC!GHOSTFACEの諸作の中でも
一番の人気かと。しかし、正規なのに音悪ぃー。
SONYの陰謀か。
PROMO ONLYの先行SINGLE、
手汗でビショビショのコンビ二店員からもらう
お釣りくらい気分を害しますね。でも、手に入れた時の喜びも大きいので、まぁ
いっか。