こんばんは!
今回は当Blogの総力を上げて特集するのは、"Single Cutされていない、Albumのみに収録されたDJ Premierの制作曲"!
全部上げるとキリが無いので、2010年以降のRelease作品、かつ自分の持っているレコードのみからの選出になります!
僕は特にDJ PremierのCreditがある作品を必ず買っているという訳ではないです。それでもDJ Premierの関わった作品をこれだけ所持しているというのは、名作にDJ Premierあり、もしくはDJ Premierの洗脳により精髄反射でレコードを買っているということですね!
Gang Starr、PRhyme、DJ Premier & Freddie Foxxxxは全曲Produce Albumだし、MC EihtとDavid Barsは以前にも紹介済みなのでここでは割愛させていただきます!
①
ランキング形式での紹介ではありませんが、"Albumのみに収録されたDJ Premier制作曲"第一位はこの曲!
Clubでこの曲を2回かけたことがありますが、Floorの雰囲気を変える"特別感"がすごくある曲ということがその時に感じました。これは今後も時代を超えて愛されるであろう、真正のHip Hop Classic!
首フリ確定の芯のしっかりしたBeatから幕を開け、Ab Soulの強烈なRapとピアノの味付けで徐々に熱を帯びていく展開の秀逸さと来たら完璧です!雰囲気のあるHornで重厚さを増し、さらにKRS-Oneの声ネタを皮切りに期待値を高める展開に持っていき、PremierらしいScratchを挟んでのHook後に突然ブチ込まれる高揚感に心揺さぶられまくりの地獄の名曲!一生好きです。
②
"後世に残したいDJ Premier永遠の名曲"でも選出された2010年代のDJ Premier制作曲の代表格!この曲のせいで、一時期界隈で"For the Record"という言葉が流行りましたね!
晴天の青空を見上げるような爽快感と普遍性を携(たずさ)えた、DJ Premier渾身の一撃!素晴らしいすぎるDJ PremierのProductionに呼応するようにToraeのFlowもバッチリはまってます!一聴してすぐにHip Hop Classicだと分かるくらいのインパクトと多幸感に満ち溢れ名曲中の名曲ですね!
③
PV登場は当たり前、ジャケにまで写り込んだDJ Premierの肩入れ具合がよく分かるTeflonの2023年のAlbumは、DJ Premierが5曲を手がけています!このAlbumは改めて別枠で紹介したいですね。
M.O.Pとの肉弾戦や、King of ChillがEngineerを努める、Mixが全てDJ Premierが行っている等のトピックも多いAlbumですが、今回はBenny the Butcherを招いた、暑苦しすぎない一曲を選出しました!
2人のRapが映えるよう、実直なPremier節のProductionを用意し、全体をキッチリまとめ上げた一曲!暑苦しさよりも風格を選んで大正解だったHardcore Number!!
④
Ras Kass、El Gant、J57のの3人組となるJamo Gangの2020年の2nd Albumでも良作を提供!買い逃していた盤ですが、先月に大阪で買えた嬉しい一枚!海外でもそれほど高くないAlbumですが、このDJ Premier制作曲を聴けば皆が欲しくなると思います!
アクの無い、品のあるMain Loopが心地よい静かな立ち上がりから、適度に高揚感のあるピアノを使い展開を付けた秀逸なProductionはDJ Premierにしては珍しい音色に感じます。押し寄せてはすぐに引く"外し方"やClosed Hi-Hatを重ねた強力なSnare DrumにはPremierイズムが垣間見えますし、Slugの客演も効いている良作ですね!
⑤
上記のJamo Gangにも在籍する白人MC、El Gantの2022年のAlbumには、DJ PremierがProduceとPVへの出演の2役をこなした楽曲があります!
Rapを浮き彫りにする無機質とも言えるProductionを用意したDJ Premier。MCを前面に立たせる引きの仕事っぷり。
⑥
2011年ReleaseのApathyの人気作にもDJ Premier制作曲が収録されています!理由は全く分かりませんがRelease後に瞬く間に高額化し、1年後には1万円が平常価格となり、今では2万円前後で取引されるAlbumです。Apathyの人気が全てなんでしょうが、DJ Premierの制作曲が入っていることも高額化の一因なんじゃないかと考えてしまいますね!
前科12犯の凶悪Big Beatといった感じの鬼太Beatに、ApathyのHardcore Flowが乗る重戦車級の一曲!ギターもSamplingされ、激しさ2割増しに!ドラムの鳴りがデカすぎて、老人には聴かせられません!
⑦
2018年ReleaseのAlbumでは、再びDJ Premierを起用!
先日のDJの際、この曲はHookで"Demigodz"がコスられているので、次にApathyが在籍するThe Demigodzの曲をかけ、→La Coka Nostra→Anti-Heroと、DJ Premier制作曲を関連性を持たせて使いましたが、誰にも受けませんでした!
押し寄せるGrooveと、引きの音像を上手く共存させたDJ Premierらしい一曲!Apathyの魅力をしっかりと引き出すように作っていることがよく分かりますね!
⑧
2013年Release、The Demigodz唯一のAlbumにもDJ Premierが参加!Apathyの口添えがあっての起用ですかね。
緊張感が全面を支配するHardcore Number!イカつい野郎共による逃げ場の無い悪夢が開幕です。
⑨
2012年Release、Jedi Mind Tricksの活動でお馴染みのVinnie Pazによる豪華Producer陣を集めたAlbumにもDJ Premierの名前が!
お母さん泣かせのチンピラがすぎる強烈な一曲!Vinnie Pazの持ち味を完全に生かしきったDJ Premierの鬼のProductionは痛快!この曲を聴いて歩きながら人を殴ることが日課になった人続出です!
⑩
2013年Release、熱狂的なファンを抱えるCzarface (7L+Esoteric & Inspectah Deck)の1st AlbumにはDJ Premier制作曲を収録!
脚韻の韻律を揃えたVocalが浮き彫りとなるように、前に出過ぎないながらもHardcoreに迫るProductionがなかなかの一曲!何かが近づいて来る映画のワンシーンを思い起こさせるような音像ですね!
11.
2013年のIll BillのAlbumには、Non Phixion時代よりずっとお世話になっているDJ Premierをまたもや起用!
曲名がWorld Premierで、DJ PremierがProduceというシャレの効いた組み合わせの時点でもうゴメンなさいです!爽快なProductionとIllなRapの組み合わせも文句無し!声ネタの使い方も分かってますね!ワールド、プリーモー!って、DJ Premier主役の曲としか思えません!これはさすがにSingleにしてほしかった!
12.
2017年Release、La CokaやSpecial TeamでDJ Premierと仕事をしたことがあるSlaineと、DJ Premierお気に入りのTermanologyのAlbum "Anti-Hero"には、当然DJ Premier制作曲が!
マフィア映画の行進シーンのような重厚なProductionに、Bun B、Everlastを迎えて強力な4本マイクでお届けするAlbum Title Number!DJ Premierという普遍的存在に、Rapの熱量と風格が交錯する良作です!Termanologyの歌い出しが好きで好きで。
13.
2012年Release、M.O.PのLil FameとTermanologyの共作にもDJ Premierは一曲提供!
少し不協和音の要素を忍ばせつつ、鳴りの良いBeatでTrackを締めたProductionは、2人のHardcore Rapに合わせすぎず、BustaとStyles Pらとの全体最適を実現させた手堅い仕事っぷり。複雑に絡み合ったSampling Sourceのコラージュが素晴らしい一曲。
14.
2014年Release、Dilated Peoples最後のAlbum(今のところ)にはDJ Premierの制作曲が!
音楽未満のパーツを集めてGrooveを仕上げる、DJ Premierの創造力と破壊的な感性が共存した恐ろし過ぎる一曲!久しぶりに聴きましたが、凄い曲ですよね。
15.
2018年ReleaseのEvidenceのSolo作には、Dilated People時代を含めると4回目となるDJ Premier制作曲が収録されています!
ジャジャジャ ジャッ ジャーン!
18.
2013年ReleaseのEPにはDJ Premier制作曲を収録。発売当時にJet Setで
95 Til' Infinity目当てにこの盤を買いましたが、後からDJ Premierの制作曲も収録されていることに気付き、得した気分になった思い出。その時はここまで人気盤になるとは思いもよりませんでした。
胸熱すぎる、タイトルに反したオーソドックスな音像を用意したDJ Premierの素晴らしい仕事が光る良作!普遍的な魅力のある曲ですね!
17.
2015年ReleaseのAlbumにはDJ Premier制作曲が収録。
Drumless Beatに乗るJoey Bada$$のRapが熱を帯びて加速していく中、Snare DrumとKickが入った磐石のProductionがFlowをガッチリと聴かせるように展開する構成が秀逸。MCをしっかりと主人公に据えてアシストするDJ Premierの素晴らしい仕事っぷりに感服です。
19.
2014年Release、お互いDJ PremierのProductionで作品を発表したことのあるToraeとSkyzooによるBarrel Brothersにも当然DJ Premier制作曲が!
この2人の組み合わせとあって、DJ Premierも力強く聴き応えのある良質なProductionを提供していますね!ストリングス使いで深みのある音像に仕上がっています!
20.
2016年ReleaseのToraeのAlbumには、3作連続となるDJ Premier制作曲を収録!ToraeはDJ Premierに絶対の信頼を置いてますよね!
漫画日本昔ばなしShit!ヘソ出しタヌキが踊って出て来そうなヘンテコProduction!これもDJ Premier。
21.
シールド保管放置で開けてないので曲は全く知りませんが、2017年に突如として発売されたFaithとBiggieの夫婦共演Albumに、DJ Premier制作曲があるようです!Biggieの死後から何年経って出しとるねん!って感じですよね。
The Notorious B.I.G. & Faith Evans /
NYC
22.
Outta My Mindというメチャクチャすぎるキチガイ楽曲のせいで買ってしまった2021年のBustaのAlbumにもDJ Premier制作曲が収録されていました。
何故かDJ PremierってベテランMCに対してこういう無骨なProductionを用意しますよね。
23.
2020年、ついにPublic EnemyとDJ Premierの共作が実現しました!DJ PremierはChuck Dの声ネタこそ使えど、Public EnemyとChuck Dのどちら共に楽曲を一緒に作ったことは無いはずです。全く騒がれませんでしたが、これは歴史的な一作かもしれませんよ!
Chuck Dの言霊とDJ Premier渾身のProductionの融合は、ズッシリとした厚みと風格のある音像を生み出し、膨れ上がるGrooveに熱い何かを感じずにはいられません!Flava Flavの登場も胸熱すぎて失神してしまいますね!
24.
2015年、ついにDJ PremierとDr. Dreの合作が!
次回はRome StreetzとWestside GunnのDJ Premier制作曲等の、近年のSingle曲を紹介します!